「かけがえの無い人生は、何てことのない日々の積み重ね。熱いハートをもって‥‥代わり映えしないようでいて実は常に変化している、なんてことはない織物を制作しています」と染織iwasakiの訓久さんと悦子さんは、現代においてとても難しいことをサラリと考え、実行しています。
ジャパンブルースペースで藍染された糸を最大限生かして、数々の心躍る作品を生みだしています。
2017 『阿波藍とアイボリー』シリーズ 開始!
染織iwasaki x japan blue space
2017 〜2022 『阿波藍とアイボリー』シリーズ
染織iwasaki x japan blue space
生糸未精錬・精錬済、ラミー、真綿、玉糸未精錬・精錬済、ふい絹、太い絹糸、スーピマ綿など「染織iwasaki」好みの糸を毎年染めた結晶です。
瓶覗、水色、浅葱色、浅縹、千草色、花浅葱、縹、御納戸色、瑠璃色、瑠璃紺、紺、褐色に染まった藍糸から直感的に思い浮かんだ着装で、様々な風景をつくり出してくれます。是非、ご覧いただきたい作品です。
藍生紬着尺
潮風のような、海風のような‥‥
花浅葱、瑠璃紺と瓶覗を使って ベースは白茶はヤマモモで染めて
珍しくない、だけどありふれてない、新しくはない、でも古くない、そんな縞。
セリシンを少し残した生紬は、5月から9月くらいまでの夏の紬。
風を孕んで、べたつかず、爽やかな着物になるように‥‥願いをこめて!
藍半巾帯
花浅葱、紺と褐色と。
大好きな半巾帯は楽しい試行錯誤の連続です。ヨコ糸にはキビソ糸のほかに、宮坂製糸さんで新しく生まれた、蛹の周りの繊維(ビス)と呼ばれる部分からの再生糸も入っています。
キビソもビスも!お蚕さんが放った絹糸を出来れば丸ごと味わいたい。
藍八寸帯
赤城の節糸に、宮坂製糸さんの生糸、玉糸、銀河シルク‥‥濃い茶は、野生の蚕のタッサーナーシ。
ベースはヤマモモで染めた白茶。
阿波藍の花浅葱、紺と褐色がさざ波のようです。。
同じ絹糸でも‥‥質感の違うさまざまな絹が、それぞれにiwasakiの手によって存在感が醸し出されています。
藍絽の八寸帯
絽は捩りの紗と平織を組み合わせた織り方です。
iwasakiの織物のデザインソースは、江戸〜明治大正そして昭和の自家織物にありまして。
阿波藍の糸を使った古い対馬朝をイメージした、縞自体はいたってシンプルな捩り織の八寸。
一見どうってないモノほど、実はいろんな「どう?」を詰め込んでいたりします。
ぱっと見ではわからなくても。じっと見でじわじわと糸感と、タテとヨコで織りなす色感を感じて頂けたらいいなぁ‥‥と。
藍緯吉野九寸帯
iwasakiで先にカリヤスで黄色に染めて。
黄色の上から藍で染めたグリーンは、やや黄味寄り。
プクプク‥‥とあぶくのよう。
シュワシュワ〜っと、弾けるシャンパン片手に高原の午後‥‥なイメージ。
藍夏九寸帯
タテ糸・ヨコ糸とも国産の玉糸を使い、スウェデニッシュレースという織りで透け感を出しています。
ヤマモモで染めた白茶と阿波藍。
藍杉綾織木綿着尺
阿波藍シリーズ初めての木綿着尺。
超長綿の糸は艶やかしなやか。
アイボリーはヤマモモの他にクルミ•阿仙で染めた薄茶。水色にヤマモモをかけた淡いグリーン。
細い縞のタイプは、ちょいと小粋な風情です。
縞の中に細かく切り替えして菱を出して。紺の中に水色を挟んだ縞の中に見える菱は、まるで藍の江戸切子のグラスのようです。
江戸時代にインドチェンナイの港、サントメから渡った「桟留縞」のような、清く粋な織物です。
藍九寸帯
ふんわりとエアリーな‥‥雲が浮かびます。
糸の太さや、練り具合、密度などなど‥‥ようやく透け感のある雲がふわふわと。
阿波藍の雲が浮かびます。
藍半幅帯
まるで千人針のような最強の『阿波藍とアイボリー半巾帯』
宮坂製糸での生糸の品質検査をするときに使った輪ゴムくらいの小さな小さなカセを、「何かにせねば!」iwasakiの思いから小さな輪を繋げて‥‥
それを見ていたイベント中のメンバーたちが一緒に繋げることに‥‥繋げて巻きつけた糸を、カセに上げてヤマモモで染めた特別な絹糸が使われている帯になりました。
2015 コラボ着尺制作 阿波藍とアイボリーの生紬
染織iwasaki x japan blue space
山梨で制作されている染織iwasakiと徳島で藍の研究と仕事を続けていたJAPAN BLUE SPACE の奇遇の出会いから実現したproducts 遠く離れた場所で育まれた仕事への共通の思いから、不思議と一体した「ものつくり」が生まれました。
阿波藍とアイボリーの生紬着尺
阿波藍シリーズ初めての着尺。
タテ糸には紺より深く、赤味を孕んだ褐色がベースで、水色、アイボリーも。ヨコ糸は御納戸色のタイプと、瑠璃色3越に水色1越を入れたバージョンと。
透け感もあり、爽やかな夏織物‥‥
現代と江戸を、行き来するような夏衣になりました。
玉糸をタテにもヨコにも使って、かなり味のある江戸後期の織物のような風情になりました。
リサイクルが徹底していて、無駄のなかった‥というiwasaki憧れの江戸時代。藍の染色工程もまさにコレ。最終的には土に還ります。
阿波藍とアイボリーの生紬着物
タテ糸には紺より深く、赤味を孕んだ褐色がベースで、水色、アイボリーも。ヨコ糸は瑠璃色3越に水色1越
阿波藍とアイボリーの生紬着物
タテ糸には紺より深く、赤味を孕んだ褐色がベースで、水色、アイボリーも。ヨコ糸は御納戸色
2015 コラボ着尺制作 阿波藍とアイボリーの生紬 制作レポート
染織iwasaki x ジャパンブルースペース
生紬着尺 完成です!
経糸 玉糸『褐色』『水色』『アイボリー(ヤマモモ)』
緯糸 玉糸『御納戸色』と『瑠璃色』3越に『水色』1越入れた2反
生紬着尺プロジェクトー藍染初め→完了→その後, 薄い色の染めの工程